金型とは、同一製品を大量に生産する際に必ず必要となる、製品の元となるツールです。
金型は成形材料よりも強く硬い材料で製作し、金型で製造される製品は金型の形状がそのまま反転されて成形されます。
例えば、みなさんの机の上には何があるでしょう?
シャープペンシル・ハサミ・ホッチキス・本立て・スマートホン・PCなど沢山のものがあると思いますが、職人が手作りが作ったものは除いて、これらほとんどのものが金型を使用して製造されています。金属・プラスチック・ガラス・ゴムなどの材料からつくられるこれらの製品は、どのお店に行っても同じ製品で、品質に差がない同じものが売られていると思います。
手作業で作られた製品とは違い、このように大きさ・重さ・形状・硬さといった目標とする製品の持つ特徴や品質をそのままに、同じ製品を生産することを可能にするのが金型です。
また金型は短時間で同一製品をつくりだすことができることから、製造業の生産性を支える重要な役割も果たしています。このように金型は単なる道具(ツール)としての価値ではなく、製造業にとって必要な「機能」を提供するものです。
大量生産には、短時間で同一製品をつくりだすという意味で金型の存在が必要不可欠であり、私たちの生活に安く、高品質で、均一の価値を提供するのが金型の役割です。